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2009年 04月 27日
4/15(Wed)
ドイツ・フランクフルト ニッポンコネクションに行くべく、成田空港を立つ。 『へばの』海外上映はエジプト・オランダにつづき3度目、3度全部に立ち会ってきたが、さすがに今回でしばらく海外上映は見納めになりそう。 ニッポンコネクションは、今年9回目を迎える、ドイツ・フランクフルトで日本映画を総力特集する変わった映画祭といえば映画祭で、4年ほど前にCO2で映画を撮った、関西の友人の映画監督・制作者も参加しているので、一度参加してみたい映画祭だった。 今回は、ディレクターのアレックス・ツァールテンさんが『へばの』を推奨してくれて、Nippon Digitalという部門で上映してくれる運びとなった。 ニッポン・コネクションhttp://www.nipponconnection.com/nippon-2009/index-jap.html アレックスは日本語も流暢なナイスガイの36歳。20代に見えるほど若々しい。 日本に在住もかつてしており、日本文化・日本映画への探求がとても熱心な方。 特に最近は、ピンク映画の研究・特集に力を注いで、ここ数年は多数の監督が訪れた。『へばの』の吉岡睦雄さんも数年前にこの映画祭に参加している。 年間500数本の日本映画を観て、映画祭ディレクター仲間の2人と、紹介したい日本映画を決めるのだという。『へばの』は、具体的なもの(社会性とか背景とか)と、抽象的なもの(大枠のテーマとか)とのせめぎ合いが面白く、上映してみたいと思った、と語ってくれた。 そして今年はナント『紅蓮華』(役所広司・秋吉久美子)などで有名な重鎮・渡辺護監督(監督作数300本!)が来独されるらしい…という噂を聞いていたが、出発する空港でいきなりお会いしてしまった。 渡辺監督の傍らには、新作『や・り・ま・ん』を引っさげてきた坂本礼監督。僕が21歳の頃、ピンク映画の上映トーナメントP-1のスタッフをして以来、ずっとお世話になっている先輩。 『紅蓮華』での俳優との葛藤を渡辺監督から聞きながら、あの沸騰していた時代に映画に生きていた人は、やっぱりオーラが違うなあ…と思う。 飛行機乗ってからは爆睡。 今回も片道、12時間ほどかかる。 気付けば、同じ飛行機内には若い日本人の男性が、ちらちらしいている。 ドイツにやっと降りる。 ![]() 日本人のコーディネイターの方の周辺に集合すると、同じ便に乗っていたニッポンコネクションの参加者がじつに多い。道中、話と挨拶とを交わしてみれば、東京の造形大学を卒業したばかりの方や、大阪でCM製作などをしながら映画を続けてらっしゃる方など、さまざまにインディペンデントで映画制作を続けている方達が集まっている。 みな、自費でドイツを訪れ、上映に立ち会おうと今回訪れたのだと言う。 その中で、同じ便に乗っていた熊切和嘉監督にご挨拶。6年ほど前に一度だけ、僕が学生の頃運営に関わっていた京都国際学生映画祭のゲストでお世話になったことがある。あれから6年も経つのか、と思った。 そんなこんなで、これまでの海外上映と違い、日本の色々な監督さん、俳優さんと一緒なので、なんだかほっとする。 空港の外では、ドイツの沢山の若い大学生さんが迎えてくれる。 聞けば映画祭のボランティアスタッフなのだという。 本当に多い人数。 そのまま、大人数で会場へと向かう。 会場は、フランクフルト駅から近い大学だった。 夜8時だというのにまだ日が暮れないし、大学生がたくさんいる。 (木村文洋) ![]()
by hebano_goodbye
| 2009-04-27 02:02
| レポート
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