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2009年 07月 18日
青森県弘前市・土手町は、駅から少し離れた弘前の中心街であり、監督の木村が幼少の頃から買い物に出かけた街になる。
その中にぽつんと、川のそばに建てられた宇宙ステーションのような建物がある。 ”中三”。百貨店だ。 20年以上前からこの場所にあるこのデパートは、大分前にこの形に建築されなおし、屋上の8階はさまざまなイベントが催される”スペースアストロ”となった。 弘前市には、10年以上前からミニシアターがなくなってしまい、映画館といえば郊外にあるワーナーマイカルのみとなった。何年も残っているピンク映画館も、今では「作品がDVDで普通にかけられることになってしまった」とharappa映画部長の品川信道さんは語る。 そして2005年、国内外から大勢の映画ファンを集めた なみおか映画祭が、青森市から資金を打ち切られ終了する。 harappa映画館は、なみおか映画祭のトップメンバーである三上雅通さん、品川さん、成田さんを中心に、若手の小杉在良さんなどにより構成され、弘前大学映画研究会のメンバーの力を借り、川島雄三、アキ・カウリスマキなどの上映をしてきた。 今回が第3回目となるという。 …しかし、ほぼ無名の監督・出演陣による(ただし弘前の映画ファンには吉岡睦雄ファンが本当に多かった!)自主映画に、休日の昼から人が駆けつけるのか? 事前に制作チームが宣伝に入ることもできなかったため、全く予想できない入り状況だったが、初回はほぼ満席。 「今回やっと映画を初めて観る」という聡子役の工藤佳子さんと、舞台挨拶を行う。 映画に、腑に落ちるところ落ちないところを感じられた方は大勢いらしたようだが、言葉を帰り際にスタッフにかけて下さる方が本当に多かった。 この日は一回きりの上映だが、夏の会場には熱い熱気が残った。
by hebano_goodbye
| 2009-07-18 18:22
| レポート
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