|
2009年 07月 22日
12日日曜日は、2回上映。
10:30-と朝早くからの上映にも関わらず、かけつけて下さった弘前の皆さん。 会場はやはり、90人を超えるほぼ満員。 この日は、終了後に「木村文洋監督×桑原広考プロデューサー×harappa品川信道 徹底討論」が50分もの時間をかけて展開された。 家族に関する映画を撮ろうと思ったきっかけについての話から、海外での『へばの』反応、くわえて桑原プロデューサーがなぜ自主制作でありながら『へばの』制作を引き受けるに至ったかまで。 後半ティーチ・インに移すと、再処理工場反対デモに10年間参加されてきた女性からの発言がなされ、映画は実事故を素材にしているのか?と質問がとぶ。それにそうです、と答える制作陣に対し、発言者の方の発言はどんどん広がっていき、六ヶ所の現状について長い時間のレポートがなされた。 弘前上映での質問は一つ一つが本当に重く、真摯だった。 「日本が被曝国だからこうした映画を撮ったのか?」との質問もとぶ。「違います、いまこの国がどうなっているかから撮ろうと思いました」と監督は答えながらも、ひとつひとつの質問にやっと応答していた。 そうこうしているうちに、徹底討論は終わっていた。 お客様と言葉を交わしているうち、あっという間にフロアから大勢の客層が真夏の弘前の街へ帰っていく。 つづいて、『ラザロ-LAZARUS-』。弘前の大学生や、大勢の客が帰ってくる。 夕方。 本番の稽古があり、来れるかわからない、と言っていた大樹役の長谷川等さんが急遽来場! つづいて、お母さんと娘さんとを連れてきて頂いた工藤佳子さんも来て下さる。 偶然だが、2日最後の上映にして、最高の舞台挨拶ができた。 長谷川さん、青森弁をガチガチにまじえた舞台挨拶で、場の雰囲気を一気に和ましてくれる。 2日で300人以上動員、と膨大な数にも関わらず、一人ひとりのお客様の顔が本当に克明に刻まれていた弘前上映。10人ほどの若い映画研究会メンバー、harappaのメンバーによるこの上映の場は、真夏の二日間に爆発するような熱気を刻み、気付けばあっという間に終わってしまっていた。
by hebano_goodbye
| 2009-07-22 03:32
| レポート
|
ファン申請 |
||